顧客との通話でいちばん価値があるのは、顧客自身の言葉です。何を実現しようとしているのか、何が妨げになっているのか、何をためらっているのか。すべてを自社の用語に言い換えたメモでは、それが失われます。顧客の言葉を自分の解釈とは分けて残したメモは、何か月もあとのロードマップの議論や契約更新の場面でも役に立ちます。

記録しておきたい5つのこと

セクション書くこと例
目標顧客が実現したいこと。顧客自身の言葉で書きます。月次決算を8日ではなく3日で締めたい。
課題今、何が作業を遅らせているか。数字が出たら添えます。毎月2人が丸1日かけて、カード決済を手作業で照合している。
要望求められた機能や変更と、その理由。使っている会計システムのCSV形式で書き出したい。
懸念価格、リスク、時期、適合性についての不安。5年分の履歴の移行を心配している。
次のステップ双方がそれぞれ何をすると合意したか。日付も書きます。こちらは木曜日までに移行計画を送る。先方はIT部門との打ち合わせを設定する。

ヒアリングでは目標と課題が中心になり、商談では懸念と次のステップが中心になります。どちらにも同じ5つのセクションが使えます。短くなるセクションがあるだけです。

顧客の言葉を引用してから、解釈する

重要な発言は、顧客の言葉のまま引用として書きます。自分の受け取り方は別の行に書きます。

「Karinが確認するまでは、正直なところ数字をあまり信用していません。」
解釈:手作業での確認は単なる習慣ではなく、統制の一部になっている。監査の要件について質問する。

こうして分けておけば、通話に参加していなかった同僚も、何が話されたかを推測することなく、こちらの解釈に異を唱えられます。通話を録音した場合は、誰でもその箇所を聞けるようにタイムスタンプを添えましょう。

ヒアリング・商談用のテンプレート

顧客との通話 · [会社名] · [日付]
参加者:[先方] / [当方]
背景:[フェーズ、これまでの通話、今回知りたかったこと]

目標
- [顧客の言葉で]

課題
- [問題] · [コストや頻度(話に出た場合)]

要望
- [要望] · [求める理由]

懸念
- [懸念] · [こちらの回答]

残しておきたい発言
- 「[発言そのまま]」 · [タイムスタンプ]

次のステップ
- [ ] [名前(当方)]が[日付]までに[アクション]を行う
- [ ] [名前(先方)]が[日付]までに[アクション]を行う

要望は約束ではない

顧客メモでいちばん多い失敗は、すべての要望をタスクにしてしまうことです。「CSVに書き出せますか?」は要望です。これは「要望」に書き、製品チームがどのくらいの頻度で出てくるかを数えられるようにします。アクションになるのは、こちらの誰かが具体的なことを約束したときだけです。たとえば「金曜日までに書き出しの仕様をお送りします」のような場合です。要望をアクションとして書くと、誰も合意していないToDoリストができてしまい、それを読んだ顧客は機能が約束されたと思うかもしれません。

次のステップには、顧客が行うと合意したことも含めましょう。プロジェクトは顧客側で止まることがよくあります。「KarinがIT部門との打ち合わせを設定する」という1行があれば、フォローアップする明確な理由になります。

Poffleで顧客との通話メモを作成するしくみ

会議のタイトルに「customer」「client」「sales」「discovery」「prospect」「demo」などの語や、「user interview」のようなユーザーリサーチを表す語句、または「商談」「顧客」「お客様」のような日本語の語が含まれていると、Poffleは顧客との通話用のテンプレートを選びます。メモには「目標」「課題」「要望」「懸念」「次のステップ」のセクションが使われます。また、このテンプレートは、顧客の希望や機能の要望は、誰かがそれを約束しない限りアクションアイテムではないことを、オンデバイスのモデルに伝えます。

  1. Poffleの「予定」で予定を開き、「会議を録音」で録音を始めます。こうすると、予定のタイトルとそこに含まれるキーワードが録音に引き継がれます。始める前に、録音することを顧客に伝えてください。
  2. 通話のあとでメモを読みます。双方の約束は、担当者と、話に出た日付と一緒に「アクションアイテム」に表示されます。
  3. 項目の下のタイムスタンプをクリックすると、元になった箇所が再生されます。正確な発言を確認するには、これがいちばん早い方法です。
  4. 自分のフォローアップには「リマインダーに追加」を選び、実際にはアクションではないものは×ボタンで除外します。

「この通話を録音しますか?」の提案から録音を始め、一致するカレンダーの予定がなかった場合、録音には「Zoomの通話」のようなアプリ名が付き、一般的なメモが作成されます。その場合は、会議のオプションメニューを開いて「次の形式でメモを書き直す」>「顧客との通話」を選択します。メモを書き直しても、完了したアクションと、すでにリマインダーにリンクされているアクションは残ります。

次の通話の前に、もう一度見つける

顧客メモがいちばん役に立つのは、同じ顧客との次の会話の直前です。Poffleの会議検索は、Mac上のメモ、アクション、文字起こしを検索します。「移行についてNorthwindは何と言っていた?」のように質問して、参照した箇所へのリンク付きの短い回答を得ることもできます。詳しくは、会議メモに質問する方法と、同僚と共有したりCRMに貼り付けたりするメモの共有方法をご覧ください。

録音、文字起こし、メモはMacに保存されます。メモの作成と回答にはデバイス上のApple Intelligenceを使うため、対応するMacと言語が必要です。

参考資料

このガイドで参照した公式ドキュメントと資料です。

  1. Appleサポート:次世代のApple Intelligenceの入手方法
  2. Apple Developer:SystemLanguageModel
  3. Appleサポート:Macでリマインダーを追加する/変更する
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